ジャーナリングを始めたいけれど、何を書けば良いか迷ったら:今日から試せるテーマ例
ジャーナリングに興味をお持ちいただき、ありがとうございます。日々の感情の整理や自己理解を深めるツールとして、ジャーナリングは多くの方に選ばれています。しかし、「いざ始めようとしても、何から書けば良いか分からない」と感じる方は少なくありません。白紙のノートや画面を前にすると、書き始める一歩が難しく感じられることもあるでしょう。
このページでは、ジャーナリング初心者の方が今日から実践できる具体的なテーマ例をいくつかご紹介します。書くことに迷った際に、ぜひ参考にしてみてください。
ジャーナリングに決まった書き方はありません
まずお伝えしたいのは、ジャーナリングには「こう書かなければならない」という厳密なルールはない、ということです。日記のように日々の出来事を綴ることもできますし、頭に浮かんだことをただ書き連ねる「フリーライティング」も有効です。大切なのは、ご自身の心と向き合い、内面を表現する時間を持つことです。
今日から試せる具体的なテーマ例
「何を書こうかな」と迷った時に、まずは以下のテーマから試してみてはいかがでしょうか。気軽に、そして自由に書き始めてみてください。
1. 今日の出来事とそれに対する感情
今日あった出来事をいくつか書き出してみましょう。そして、その出来事に対して自分がどう感じたのかを言葉にしてみてください。
- 「今日、仕事で〇〇という出来事がありました。その時、少し戸惑いを感じましたが、同時に新しい学びがあるとも思いました。」
- 「ランチで美味しいものを食べられて、とても幸せな気持ちになりました。」
ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も受け止めることが重要です。
2. 感謝の気持ち
日常の中にある「ありがたい」と感じることを書き出してみましょう。どんなに小さなことでも構いません。
- 「朝、コーヒーを美味しく淹れられたことに感謝します。」
- 「同僚がさりげなく手伝ってくれて、助かりました。」
- 「家族が健康でいてくれることに感謝しています。」
感謝の気持ちに意識を向けることで、心の豊かさを感じやすくなります。
3. 不安や悩みの整理
心の中に漠然とした不安や悩みがある時、それをジャーナリングに書き出してみましょう。頭の中でぐるぐる考えていることを文字にすることで、客観的に見つめ、整理することができます。
- 「今、〇〇について少し不安を感じています。具体的な原因は〇〇ではないかと思います。この不安を解消するために、私にできることは何でしょうか。」
- 「仕事で△△の課題に直面しています。考えられる選択肢はAとBです。それぞれのメリット・デメリットを書き出してみます。」
書き出すことで、問題解決の糸口が見つかることもあります。
4. 目標や夢、なりたい自分
将来こうなりたい、こんなことを達成したい、という目標や夢を書き出してみましょう。具体的なものから、漠然とした願望まで、自由に表現してください。
- 「今年の目標は、新しいスキルを身につけることです。具体的には〇〇について学びたいと考えています。」
- 「将来、△△のような人になりたいです。そのためには、今からどんな行動ができるでしょうか。」
- 「週末に友人とピクニックに行きたいです。」
文字にすることで、目標がより明確になり、実現への第一歩となります。
5. ポジティブな出来事の記録(喜びの貯金)
その日にあった良かったこと、嬉しかったこと、楽しかったことを記録します。これは「喜びの貯金」のようなものです。後で見返した時に、ポジティブな気持ちを思い出すことができます。
- 「帰り道で可愛い猫を見かけて、心が和みました。」
- 「新しい本を読み始めて、興味深い発見がありました。」
- 「プレゼンテーションが無事に終わって、ホッとしました。」
日々の小さな喜びを見つける練習にもなります。
6. フリーライティング(自由な思考の流し書き)
特定のテーマを設けず、今頭に浮かんでいること、心に去来する感情を、思考が止まることなくただ書き連ねていく方法です。支離滅裂でも、文法が間違っていても構いません。
- 「今日の天気は曇り、少し肌寒い。そういえば昨日観た映画の主人公が…あのシーンは印象的だったな。明日の予定は…ちょっと憂鬱な気分、なぜだろう…」
頭の中を「デトックス」するような感覚で、思考の整理に役立ちます。
テーマ選びと継続のヒント
- 直感で選ぶ: 「これなら書けそう」と感じたテーマから、まずは始めてみましょう。
- 短い時間から始める: 完璧を目指さず、まずは5分でも10分でも、短い時間で書いてみることから始めます。
- 完璧を目指さない: きれいな字で書こう、素晴らしい文章を書こう、と思う必要はありません。ご自身が読めれば十分です。
- ツールは自由に: ノートとペン、スマートフォンのメモアプリ、PCのテキストエディタなど、ご自身が書きやすいツールを選びましょう。
ジャーナリングは、自分自身との対話の時間です。他の誰かの評価を気にする必要はありません。書くことを通じて、ご自身の内面とじっくり向き合い、新たな発見や気づきを得られることを願っています。
「ジャーナル交流ひろば」では、皆様のジャーナリング体験談やアイデアの共有を歓迎しています。ぜひ、あなたの「書くヒント」も共有してください。